ウォーキングは偉人たちのイノベーションの源泉だった!?
ウォーキングは、心身の健康やストレスの発散に役立つだけでなく、脳への血流を増加させ、神経細胞の活性化を促進します。世界の偉人たちは歩くことによって、創造性や問題解決能力を高め、革新的なアイデアを生み出していたのです。このコラムでは、彼らのウォーキング習慣をご紹介します。
歴史的偉人たちのウォーキング習慣
アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズは、重要な意思決定やアイデアの整理の際に、頻繁に散歩を取り入れていました。実際に多くの革新的な製品のアイデアを散歩中に得ていたと伝えられています。
また、ジョブズは「ウォーキング・ミーティング」を好み、同僚やパートナーと歩きながら議論を行うことで、より自由で柔軟な発想ができたと言われています。
「ウォーキング・ミーティング」を好んで行っていた経営者は少なくありません。FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ、Twitterの共同創業者ジャック・ドーシー、LinkedInのCEOジェフ・ウェイナーも、この習慣があったと言われています。
さらにさかのぼってみると、歴史上の偉人たちも、歩くことを積極的に取り入れていたようです。
- 物理学者アインシュタインは、行き詰まった時に散歩をすることで、問題解決の糸口を見つけていた。
- 哲学者アリストテレスは、散歩(逍遥・しょうよう)しながらの講義や思考を巡らせる習慣から、紀元前335年に「逍遙学派(ペリパトス派)」というグループを設立。
- 作曲家ベートーベンは、ウィーンの森の中を散歩しながら音楽の発想を得ていた。
- 生物進化論を唱えたダーウィンは、歩くことを好んでいた。
ウォーキングが脳を活性化し、創造性を高める
スタンフォード大学の研究によれば、歩くことは創造的思考を平均60%向上させる効果があると示されています。これは、176人の大学生と成人を対象に、座っている状態と歩いている状態での創造性を比較した研究結果です。
さらに、屋内外の環境に関係なく、歩行そのものが創造性向上の主な要因であること、また散歩の直後に再び着座しても、創造力が湧き続けることが判明しました。
5分から10分でも歩いてみることで、脳と体をリフレッシュできるだけでなく、新たなアイデアやインスピレーションが湧く可能性を秘めています。忙しい時にこそ、積極的にウォーキングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
